今や世界的にもその名が知られる「精進料理」は、曹洞宗の開祖道元禅師が確立されました。
これは「お料理のレシピを考案された」という事ではなく、僧侶が修行をする上での決まりごとを記すなかであたりまえに、道具の扱い方、調理の心得と方法、給仕の仕方、食事のいただき方を定めるに至ったということだそうです。つまり精進料理とは、仏道を修めるものの心得の一つということなのですね。
食べるということは生きてゆくことの基本です。 その意味の深さに、わずかに触れた秋でした。
平成三〇年 山茶始開 正壽 寺嫁のひとりごと 宏香 合掌
追記**2010年からはじまった寺嫁のひとりごと(旧 小庫裏のひとりごと)も今月で100回目を迎えました!感想をお伝えくださったり、応援くださったり、皆さんのおかげでこれまで続けてこれたことをこころより感謝申し上げます。そして、仏教や禅についていつも丁寧に質問に答えてくださる方丈さん、いつもありがとうございます。
皆さん、どうぞこれからもよろしくお願いします! ひろか 合掌