苦行では悟りを開けないと感じたシッダールタは、12月7日菩提樹の下でスジャータという娘から乳粥の施しをうけ、その木の下で坐禅をはじめました。そして、翌日の夜明け頃、ついに悟りを開き仏陀となった…のは皆さんご存知の通りです。本場インドでの乳粥はキールというライスプディングのことで、牛乳と砂糖とナッツで米を煮込み、最後ドライフルーツを施した「デザート」として親しまれているようですが、日本人の感覚ではちょっと抵抗ありますよね・・・。
さて、今年12月の坐禅会は7日朝となりました。これは外せません、乳粥を絶対召し上がっていただきたい!しかし精進では牛乳は避けたい。思案の末に、豆乳を代用して日本風にアレンジした乳粥を試作しました。安心してください甘くないですよ!
二七年 氷月 正壽寺 宏香