お寺暮らしのひろか2022年6月30日読了時間: 1分写仏(しゃぶつ)写経とは、ほとけさまの教えを写し書く修行です。 一方写仏というものは、ほとけさまのお姿を写し描く修行になります。 不安定な筆を使い、一定の線を引く作業は、私たちの脳にとても穏やかな刺激をもたらしてくれるそうです。 今春に絵師の映水先生に指導いただいたことをきっかけに、やわ先...
お寺暮らしのひろか2022年5月31日読了時間: 1分大黒天インドヒンドゥー教の破壊と再生の神シヴァと維持と守護の神ヴィシュヌが仏教に取り入れられ、戦闘神と財宝神という2面を持つ大黒天に至りました。七世紀頃のインドではお寺の台所に大黒天が祀られていたそうです。 横浜にある大本山總持寺の庫院(台所)には日本最大の大黒天が祀られています...
お寺暮らしのひろか2022年4月30日読了時間: 1分鬼子母神毘沙門天の部下パーンチカの妻ハーリーティには500人もの子がおり、養うために人の子を拐って食べる鬼神だったそうです。人々から助けを求められたお釈迦さまが子を失う親の辛さを強く諭され、改心をして仏法の守護神となったのだそう。安産、子育ての女神として、信徒さんの外護の神として、...
お寺暮らしのひろか2022年3月31日読了時間: 1分金 剛仏教の言葉で、最もかたくて強いものを表すそうです。 インド、サンスクリット語のvajra(ヴァジュラ)から音訳した伐折羅・跋闍羅も同義です。 金剛石はダイヤモンド、金剛杵は強力な法具、金剛力士は仏教の教えを守護する神を表しています...
お寺暮らしのひろか2022年2月28日読了時間: 1分摩耶夫人釈迦国の王の妻、摩耶夫人は、ルンピニー花園の無憂樹(むゆうじゅ)の下でシッダールタ(のちのお釈迦さま)を右の脇から出産されたと伝わっています。兵庫県神戸市にある摩耶山は、山上のお寺へ弘法大師が摩耶夫人像をお祭りしたことからこの名が付けられました。...
お寺暮らしのひろか2022年1月30日読了時間: 1分自灯明 法灯明2月15日、お釈迦さまのご命日。涅槃会という法要をお寺で営みます。 自灯明、法灯明(ジトウミョウ ホウトウミョウ) 自分自身を拠り所として、仏の教えを灯火として人生を歩みなさい そう言葉を遺されました バレンタインの次の日はお釈迦さまのご遺徳を偲ぶ日と覚えてみてはいかがでし...
お寺暮らしのひろか2021年12月30日読了時間: 1分虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)虚空蔵菩薩さまを本尊と修する行法が奈良時代以降盛んになり国内に広まったそうです。 茨城県の村松虚空蔵、福島県の柳津虚空蔵、京都の嵯峨虚空蔵が国内三虚空蔵として親しまれていますが、愛知県稲沢市、曹洞宗亀翁寺(きおうじ)にも虚空蔵菩薩が祀られています。...
お寺暮らしのひろか2021年11月30日読了時間: 1分真達羅(しんだら)普賢菩薩の化身とされる真達羅大将は、寅の守護神将です。 寅という文字は家の中で差し向かいになった人が弓を持ち大切な約束を誓う場面を表した象形文字が起源にあり、手を合わせて協力する意味があるそう。 新たな芽が出る時、何かと困難がつきものです。あらゆる人々が手を携え助けあえばき...
お寺暮らしのひろか2021年10月26日読了時間: 2分首座(しゅそ)修行僧の代表を「首座(しゅそ)」と呼びます。 大変栄誉あるお役で、新住職を迎える普山式や道場の安居(修行)期間中に配役されるそうです。 首座法戦式では、指導者が修行者を指導する際に使う「竹箆(しっぺい)」を授かり激しい禅問答を繰り広げる様子はすごい熱気と迫力です。...
お寺暮らしのひろか2021年9月29日読了時間: 1分木版(もっぱん)曹洞宗のお寺では大抵どこかに分厚い木の板と木槌が下げられています。 時間やタイミングを知らせる木版(もっぱん)という道具です。 本山へ修行に上がる時にはこれを打ち鳴らして入門を請うそうです。 使い込むほどに木槌で打ち鳴らす処が抉られて、長い年月をかけ水滴に抉られた岩孔のよう...
お寺暮らしのひろか2021年8月31日読了時間: 1分両祖忌曹洞宗では宗門を開かれた道元禅師と世に広められた螢山禅師のお二人を高祖・太祖として大切にしています。 お二人の入寂が太陽暦では9月29日と同じことから「両祖忌」として全国の曹洞宗寺院で法要を営みます。禅師さま方に習いみなさんが坐禅に触れられる機会となればいいなと思っています...
お寺暮らしのひろか2021年7月31日読了時間: 1分弥勒菩薩弥勒とはサンスクリット語の「慈しみ」の音写だそう。 慈愛に満ちた弥勒菩薩はお釈迦さま入滅より56億年七千万年後にこの世に下生し龍華樹の元で悟りを開かれ、弥勒仏(如来)となり私たちを救ってくださると言い伝えられています。 頬に添えた右手の思惟手と半跏に坐る優美な像は、どなたも...