お寺暮らしのひろか2022年10月30日読了時間: 1分捨置記「捨て置きください」は、返事は不要です、の意ですが現代では「へんふよです」と記されることもあるそうです。お釈迦さまは教えを説くためにたくさんの人々の問いに答えられましたが、仏教の教えに関係ない問いには返事をされなかったそうで、経典には「捨置記」と記されているそうです。...
お寺暮らしのひろか2021年1月31日読了時間: 1分有頂天天部の神々のいる天上界の中でも最も真理に近いところを有頂天という それは無我の境地のことで、厳しいヨガ行の末に辿り着けるとされています。 しかしそこへ私たち凡夫が普通の生活の中で辿り着けるように教えを説かれたのがお釈迦さまなのです。...
お寺暮らしのひろか2020年12月30日読了時間: 1分虚空蔵菩薩入れ物に何もないことを空虚、何もない大きな空間を虚空と呼びます。 虚空には宝の蔵があり、これを守流のが知恵と慈悲の菩薩、虚空蔵菩薩なのだそう。 世間と私を区切れば空虚、一部なら虚空。 自由にしなやかに本年も健やかにお過ごしください...
お寺暮らしのひろか2020年11月30日読了時間: 1分招杜羅(しょうとら)薬師如来を守る12の天部の神のひとり招杜羅大将は、大日如来の化身で丑の守護神将と 伝えられています。 丑といえば、十二支の丑年、午前2時頃の丑の刻、北北東の丑の方角などなど・・・ この漢字は新生児が握りしめた手の形を表した象形文字で、何かを「掴んで始まる」という意味もあるそ...
お寺暮らしのひろか2017年11月30日読了時間: 1分お墓まいり鹿児島では町ごとに小さな墓地が点在していて、道を歩いているとよくお墓を見かけます。自宅のすぐ側にあるので毎日の朝夕にお世話をする習慣があるそうで、御供えの花はどこも立派で活き活きとしていてびっくり感動しました。 いま私が在るのは、これまで命を繋いでくださった御先祖さまのおか...
お寺暮らしのひろか2017年11月1日読了時間: 1分やまと尼寺精進日記最近、楽しみにしているテレビ番組があります。「やまと尼寺精進日記」という番組で、奈良県の山深くにある尼寺、 音羽山観音寺のみなさんの日々の暮らしのドキュメントです。ご住職を始めお務めのみなさんが朗らかで、笑いを絶やさず、感謝の気持ちを忘れず、日々を丁寧に過ごしておられる様子...
お寺暮らしのひろか2017年9月30日読了時間: 1分血脈私たちがお釈迦さまの弟子として、仏法僧の教えを守り、清らかな心を保ち日々精進しますと約束をして戒を授かる時、その証として戒名と血脈を授かります。 お釈迦さまが説かれた尊い教えを数多の修行僧が脈々と受け継いできたからこそ今日の私たちにも触れることができます。...
お寺暮らしのひろか2017年9月1日読了時間: 1分馳走お誕生日だから好きなものばかりでご馳走だ!子どもは慶びます。馳走とは、西へ東へ奔走することだそうです。韋駄天走りなどと呼ばれるほどとても足の速かった韋駄天さまがお釈迦様のために食材を東奔西走したことから、食事を準備するために尽力してくださった方々への感謝を込めて「ごちそうさ...
お寺暮らしのひろか2017年8月1日読了時間: 1分遊戯東山動物圓のイケメンゴリラは綱渡りが得意です。 左右の手でバランスをうまくとり遊戯(ゆうぎ)しています。Balance(バランス)とはラテン語のbis (二枚の)+lanx(金属の皿)が語源と言われ、Bislanxとは二枚のお皿でバランスをとる天秤のことです。...
お寺暮らしのひろか2017年6月30日読了時間: 1分将棋将棋界の新星、藤井聡太さんの快進撃が連日明るい話題として世間をにぎわせてくれていますね。日本発祥と思われがちな将棋ですが、実は古代インドのチャトランガというボードゲームがのちに各地へ伝わり、西洋はチェス・中国は象棋(シャンチ)・日本では将棋、と発展したようです。...
お寺暮らしのひろか2017年5月31日読了時間: 1分自然梅雨前に草刈りをしました。 夢中で草を刈り、ふと顔を上げると後ろに鳥がたくさんいてビックリ! どうやら、草の下でのんびり潜んでいた虫たちがあらわになり、それ目当てに鳥たちが集まってきたようです。 拙寺は名古屋駅からほど近くの街中にあって自然とは縁遠い環境だと思っていましたが...
お寺暮らしのひろか2017年5月1日読了時間: 1分土用陰陽五行思想では土旺用事(ドオウヨウジ)と呼び立春・立夏・立秋・立冬の季節が変わる日の前各18日間がこれにあたります。この期間は土を司る土公神(ドクジン)が支配し、土の気が旺(サカン)になり事を用いるため、土を犯し殺生を忌むとされます。...
お寺暮らしのひろか2017年3月31日読了時間: 1分仁王さま東奔西走の3月でしたが、最も心洗われたのが奈良にて数々の仏像におまいりできたことです。 なかでも、東大寺の仁王さまの大きいこと! 大きすぎて気付かず、海外からの観光客が素通りするほど。 この阿吽像は二体で世界の始まりと終わりを表しているそうで、私にとっては大きく世界にとって...
お寺暮らしのひろか2017年2月28日読了時間: 1分風外本高 和尚風外本高(ふうがいほんこう)和尚 1799-1847 江戸時代の曹洞宗の僧侶。 愛知県、足助の香嵐渓にある香積寺の第25代住職。 書画に秀で、画僧としても有名です。 個人的にとても気に入っている絵のひとつ、風外本高和尚の「誕生釈迦像」です。...
お寺暮らしのひろか2017年2月1日読了時間: 1分酉 この漢字は、口の細い酒壺を描いた象形文字です。さんずいが付くと「酒」ほかにも「酩酊」「焼酎」「お酌」・・・などお酒に関した漢字ばかり。それを「とり」と読むのはちょっと不思議な気がしませんか? 昔から十月頃に作物をおさめ酒を抽出していたことに、十二支の十番目だった「鶏」をかけ...
お寺暮らしのひろか2016年12月31日読了時間: 1分不動明王酉年の守り本尊は不動明王です。 悪いことをすると、どんなに逃げても追いかけてきて、強引に導いてくれる、大日如来の化身。 右目で天を左目で地を睨みつけてこの世の悪を見張ってくれています。 制作された年代で表情や装飾が大きく変わるので、いろいろ見比べてみるのも楽しそうですね!!...
お寺暮らしのひろか2016年11月30日読了時間: 1分雑巾禅寺といえば、長い廊下を雑巾がけで駆け抜けてゆく修行僧を思い浮かべます。 板目が縦の場合はあのように拭きますが、横の場合は前屈の姿勢で股関節と膝を左右へ動かして拭きます。 以前の私は膝をついて左右へ拭いていたので、初めて見たときは衝撃でした。慣れると僧侶スタイルの方が効率よ...
お寺暮らしのひろか2016年9月30日読了時間: 1分お仏膳祥月命日やお盆・彼岸や法事の際に、仏さまにお供えするお膳です。 宗派や地域で様々ですが、参考にしてくださいね。 #寺嫁 #禅 #仏膳 #料理 #法事 #お供え
お寺暮らしのひろか2016年8月31日読了時間: 1分比丘仏道の修行者のことを比丘(僧侶)・比丘尼(尼僧)と呼びます。比丘と乞食の語源は同じで、サンスクリット語のbhikṣu(ビクシュ)=食を乞うもの。 古来インドでは出家したものは在家に食を乞う行をおこなったことからビクシュニーと呼ばれ、それが後に中国に伝わった際、音訳「比丘」・...
お寺暮らしのひろか2014年3月1日読了時間: 1分梅湯梅湯とは、砂糖を溶かしたお湯に梅を浸して頂くもので、体内の循環を整える作用があり、風邪のひきはじめなどに頂くとよいと言われるお茶のようなものです。 禅寺では、お越しくださった方へ梅湯をふるまう茶礼があります。車や電車はなく、移動が徒歩だった時代では、まさしく「道中のお疲れを...