お寺暮らしのひろか2月28日読了時間: 1分供物(そなえもの・くもつ)頂き物をしたら最初にお仏壇へ「どうぞ」とお供えをして、お下げする際は「いただきます」とご挨拶をします このお下がりには仏さまの功徳もついてくるそうですよ。そういえばお経も読むではなく「あげる」と言いますね 上げるからお下がりをいただける、仏さまだけに限らず人間関係にも共通す...
お寺暮らしのひろか1月30日読了時間: 1分放下着(ほうげじゃく)嫁いですぐの頃、下着を放つとはどういう事だろうかと悩んだことが恥ずかしくも恥ずかしい思い出ですがもちろん読み間違いで、執着(とらわれる心)を放下(投げ下ろす)する、と説かれているそうです。 私たちが生まれながらに授かった身心のうち、頭髪は美の象徴として大切に扱われてきました...
お寺暮らしのひろか2023年12月30日読了時間: 1分普賢菩薩(ふげんぼさつ)オン・サンマヤ・サトバン 梵名のサマンタバトラには、普く(あまねく)賢い(かしこい)という意があるため普賢菩薩と訳されたのでしょう。 仏さまの慈悲の極みを表しており、どんな場所でもわたしたちを救ってくださるそうです。 東海地方では三重県多気町の普賢寺さまなどでお参りできるそ...
お寺暮らしのひろか2023年11月29日読了時間: 1分波夷羅(はいら)オン・ハイラ・ソワカ 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の化身で、辰の守護神将です。 辰は草木が冬に固まった大地に生い茂ってゆく様子を表すため、人々も土地を耕し作物を育ててゆく時期なのだそう。 土壌の整った地には玉石混合にさまざまなものが生い茂ります。これらをよく見定め成長のため環...
お寺暮らしのひろか2023年11月1日読了時間: 1分馬頭観音観音様といえば柔和でしなやかなお姿を思い浮かべますが、馬頭観音さまは不動明王にも勝るほど激怒されているお姿が印象的です。馬が草を食べ尽くしてしまうように、私たちの煩悩を食べ尽くしてくださるそう。 当山には3つのお顔に8本の腕を持つ石の馬頭観音さまがお祀りされています。来山の...
お寺暮らしのひろか2023年9月29日読了時間: 1分てんぐ山に住む妖怪ですが、山の神として信仰もされています。山岳信仰と結びつき、山で過酷な修行にはげみ超常的な能力を身につける山伏の装いで描かれるようになったそう。 自在に火を操ることができるため、防火の神としても信仰を集め火渡り神事などは今も行われていますね。秋から冬にかけてが多...
お寺暮らしのひろか2023年8月31日読了時間: 1分宝珠(ほうじゅ)如来や菩薩が手に携る珠を「如意宝珠」と呼ぶそうです。仏教の起源インドでは「チンタマーニ」と呼ばれ、願いを叶える霊験あらたかな珠として仏舎利塔(お釈迦さまのご遺骨を収めた塔)の上部に設置されたのが起源のようです。仏教と共に伝来し日本では寺社建築の階段手すりの上部装飾などにも模...
お寺暮らしのひろか2023年7月30日読了時間: 1分九万九千日(くまんくせんにち)観音さまは私たちをよく観て、その苦悩から救ってくださろうとしてくださる慈悲深い仏さまです。 8月9日は「九万九千日(くまんくせんにち)」といい、この日の観音様へのお参りは九万九千日分のお参りと等しくなるのだそうです。 当山には十一面観音さま、如意輪観音さま、馬頭観音さまが祀...
お寺暮らしのひろか2023年6月30日読了時間: 1分餓鬼私たちの魂は、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六つの世界(六道)で生死を繰り返し彷徨っているそうです。 そのうち「餓鬼道」では、前生の悪業(強欲や嫉妬深さ、貪りの行い)から亡者となった者が苦しむところだそう。 心のコップを幸せで満たそうとせず、そこへ注がれた幸せにこそ感謝...
お寺暮らしのひろか2023年5月30日読了時間: 1分お地蔵さま古くから赤色には、太陽・炎・血潮をイメージし魔除けの効果があると信じられ、健やかな成長を願って赤ん坊に着用させたそうです。 万人をお救いくださる慈悲深いお地蔵さまが中でも特に気にかけてくださるのは子どもたち。 彼らと同じものをお召しになり、いつでも頼っておいでと歩み寄ってく...
お寺暮らしのひろか2023年4月30日読了時間: 1分跋陀婆羅菩薩(ばったばらぼさつ)お湯をかき混ぜる櫂(かい)を持つ跋陀婆羅菩薩は、入浴中に「自己と水が一如であること」を悟ったそう。 このことから浴室の守護仏とされ、お寺の浴室入口に祀られるようになったそうです。 日常生活で浴室はゆっくりリラックスする場ではありますが、修行僧は浴室での私語も禁じられているそ...
お寺暮らしのひろか2023年3月24日読了時間: 1分六牙白象(ろくげのびゃくぞう)シャカ国の王妃マーヤー夫人は、ある夜白いゾウがお腹に宿る夢をご覧になり懐妊されました。白ゾウには六本の牙があり、悟りへの修行<布施・忍辱・持戒・精進・禅定・智慧>六波羅蜜を表すそうです。そして産まれた王子が悟りをひらきお釈迦さまとなられました。...
お寺暮らしのひろか2023年2月28日読了時間: 1分学生(がくしょう)中世日本では、仏教を学ぶため遣唐使に随行して永く唐に留る者を留学生(るがくしょう)、遣唐使と共に往復する者を環学生(かんがくしょう)と呼んだそうです。学生(がくしょう)とは仏教や儒教を学ぶ僧侶を指したそうですが、時代の変化とともに学ぶ者の裾野も広がり、現代の学生(がくせい)...
お寺暮らしのひろか2023年1月31日読了時間: 1分三宝荒神仏と法と僧を護る荒神です。飛鳥時代の行者が祈祷をしていると現れたのが最も古い説で、不浄を許さず災難を除去することから火とかまどの神として家の守護神になってきました。 曹洞宗の大本山・總持寺では三寶殿にて祀られており、朝課(朝のお経)の最初にお勤めされるそうです。...
お寺暮らしのひろか2022年12月26日読了時間: 1分文殊菩薩悟りの智慧をもち、聡明で事理に通じていると般若経典に記される智慧の仏さまです。 その智慧は童子のように穢れなく清らかなことから童子の姿でお像が造られることも多いそうです。 お釈迦さまの弟子で、仏典の編纂に関わった実在の人物と語り継がれており、曹洞宗の修行道場には「聖僧」とし...
お寺暮らしのひろか2022年11月29日読了時間: 1分摩虎羅大将大威徳明王(だいいとくみょうおう)の化身で、卯の守護神将です。 卯は春の陽気を受け新たな芽が大地を突き破り出てくる様子を表し、新たな世界に門扉を開き未開の地を開発することを表しているそう。 人ひとりのできることなぞ知れています。将来にわたる繁栄のきっかけとすべく、良い仲間と...
お寺暮らしのひろか2022年10月30日読了時間: 1分捨置記「捨て置きください」は、返事は不要です、の意ですが現代では「へんふよです」と記されることもあるそうです。お釈迦さまは教えを説くためにたくさんの人々の問いに答えられましたが、仏教の教えに関係ない問いには返事をされなかったそうで、経典には「捨置記」と記されているそうです。...
お寺暮らしのひろか2022年9月30日読了時間: 1分苦行生老病死の苦しみから逃れ悟りを開くために出家したおしゃかさまは、最初に徹底的に己を追い込む苦行を行われました。それは飲まず食わず眠らず、私たちの想像を絶する日々だったそうです。 しかしどれだけ苦しんでも悟りには至れず苦行をやめ、静かに坐禅を行うなかでとうとう悟りを開かれまし...
お寺暮らしのひろか2022年9月30日読了時間: 1分剃刀剃刀は、飛鳥時代に仏教と共に大陸から伝わった法具でした。それを月代(さかやき)の手入れに織田信長が使ったことから、徐々に在家の生活に浸透したのだそうです。 さまざまに刃物がありますが、中でも特に剃刀は不思議な緊張感を纏ってい流のには、このような経緯が関係しているのかもしれま...
お寺暮らしのひろか2022年7月31日読了時間: 1分お盆飛鳥時代の606年、推古天皇が斎会(さいえ・僧侶を招いて食事をふるまう会)を開いたのがお盆(盂蘭盆会)の始まりだとされています。 そんな時代(本当はもっと以前)から絶えることなく誰かが命を繋いでこれたのが、私です。ご先祖さまと言っても、実感があるのは触れ合ったことのある親族...