お寺暮らしのひろか2019年11月30日読了時間: 1分毘羯羅大将(びから)薬師如来の周りをぐるりと囲んで守護している十二神将と呼ばれる天部の神は、時刻や方角、干支などの守神でもあるのだそう そのひとり 毘羯羅大将の語源ヴィカラーラとは「恐ろしい者」の意で、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーの別名なのだそうです...
お寺暮らしのひろか2019年11月1日読了時間: 1分知事人が集まれば取りまとめ役が必要になってくるのは自然な流れのようで、インドの寺院では事務的業務を担うカルマ・ダーナというお役があったそうです。 <カルマ>には法や業の他に規範という意味も含んでいて、<ダーナ>=与えると合わせると「規範を与える」と訳せるようです。...
お寺暮らしのひろか2019年10月1日読了時間: 1分達磨10月5日は達磨大師の命日です。 達磨大師とは、インドから中国へ禅宗の教えを伝えられた方で禅宗の初祖なんです。 赤くて丸い縁起物のだるまさんは、達磨大師が面壁九年もの長い坐禅の末に悟りを開かれたものの、手足が腐ちてしまったというお話から形づくられたものです。...
お寺暮らしのひろか2016年10月31日読了時間: 1分梅花流御詠歌10月24日に名古屋市公会堂で梅花流管内大会が催され、正壽寺講からも4名登壇(奉詠)しました。梅花流とは、仏の教えを和歌に表しそれに曲をつけた御詠歌や和讃をとなえる平安時代より脈々と受け継がれてきた伝統的な宗教芸能(の数ある流派の一つ)です。...
お寺暮らしのひろか2016年8月31日読了時間: 1分比丘仏道の修行者のことを比丘(僧侶)・比丘尼(尼僧)と呼びます。比丘と乞食の語源は同じで、サンスクリット語のbhikṣu(ビクシュ)=食を乞うもの。 古来インドでは出家したものは在家に食を乞う行をおこなったことからビクシュニーと呼ばれ、それが後に中国に伝わった際、音訳「比丘」・...
お寺暮らしのひろか2016年7月30日読了時間: 1分蓮 「蓮」「水連」はインド原産でインドの国花で、泥の中からまっすぐ高く上り、凛として美しい花を咲かせることから、とても浄らかで尊い花とされていますね。 初期大乗仏教経典「法華経」はヒンドゥー語で「サッダルマ(正しい教え)・プンダリーカ(白い蓮の花)・スートラ(経典)」という意味...
お寺暮らしのひろか2016年7月5日読了時間: 1分絵心経江戸時代、文字の読めない庶民でもお経を読めるようにと東北で考案さえれた絵心経。 文字が読めてアタリマエな現代人には「オモシロイ!」ものですが、 文字の読めない人が多かった当時の人々がこの経本を目にした時の感動は如何ほどだったのでしょう。 思いはせると胸をうたれます。...
お寺暮らしのひろか2016年6月1日読了時間: 1分六地蔵六道で衆生救済にはげまれるユル系、でも実は頼もしいお地蔵さま。 ご担当の場所によってお持ちもの(装備?)が変わるそうです。 宗派や地域によっても呼称が変わるので、いろいろ調べるとたのしいですよ! 二八年 小暑 正壽寺 宏香 #仏教 #六地蔵 #寺嫁のひとりごと
お寺暮らしのひろか2016年5月1日読了時間: 1分維摩居士釈尊の弟子の中には、出家をしていない在家の弟子もいました。その一人が、毘舎離城の富豪・維摩居士です。 彼は数多の出家弟子や菩薩であえも次々に問答で論破しながら、仏教の「空」の教えを説きあかしてゆきます。「居士」とは現代では亡くなった後に戒名として見聞きしますが、本当は在家で...
お寺暮らしのひろか2016年4月1日読了時間: 1分韋駄天バラモン教のスカンダ神(シヴァの息子で軍神)が仏教に取り入れられ、仏法の守護神・韋駄天が誕生しました。仏舎利を盗んだ鬼を追いかけて取り戻したことから、足の速い神として知られています。 足の速さを活かして、方々駆けてお釈迦様の食糧を集めた逸話から、「御馳走」という言葉が生まれ...
お寺暮らしのひろか2016年3月1日読了時間: 1分天上天下 唯我独尊 三界皆苦 吾当安之紀元前463年4月8日 現ネパールのルンピニー園で釈迦族の王子が御生れになりました。 名をゴータマ・シッダルタ、後の釈迦牟尼仏、産まれて七歩歩き右手を上左手を下へ指さしこの名言をお告げになったとか。 さて、仏教において仏陀が悟りへ至った由縁はさかのぼって七代の仏の功徳があっ...
お寺暮らしのひろか2016年2月1日読了時間: 1分福禄寿さま福禄寿さま 三州 萬燈山 道叟作之 文政二卯夏 七福神の一人で、子孫(福)・財産(禄)・健康長寿(寿)の象徴。伝説の仙人で無数の知識を詰め込みすぎて頭が伸び髭をたくわえた愛らしいお姿に親しみが増しますが・・・正壽寺の福禄寿さまにはお髭がありません。...
お寺暮らしのひろか2016年1月4日読了時間: 1分涅槃図涅槃図とは、お釈迦様が入滅された時の様子を写した絵のことです。 江戸中期に大胆な世界観と卓越した画力で大活躍した絵師伊藤若沖の「果蔬涅槃図」という作品をご覧になったことはありますか? 横たわる大根、触れ臥す蕪、駆けつけるライチにランブータン…...
お寺暮らしのひろか2015年12月1日読了時間: 1分ちち粥苦行では悟りを開けないと感じたシッダールタは、12月7日菩提樹の下でスジャータという娘から乳粥の施しをうけ、その木の下で坐禅をはじめました。そして、翌日の夜明け頃、ついに悟りを開き仏陀となった…のは皆さんご存知の通りです。本場インドでの乳粥はキールというライスプディングのこ...
お寺暮らしのひろか2015年11月1日読了時間: 1分観音さま爽やかな秋の日々ですが、朝晩の冷え込みは身に沁みますね。 かくいう私もうっかりぎっくり腰を患い、療治の日々でした。 先日お会いしたとある尼僧様、ちょいちょいと腰をゆすっていただき、はい10円。 観音様へ10円供えて回復祈願。 翌朝、私の腰痛がなくなった!ふっしぎ~!...
お寺暮らしのひろか2015年10月1日読了時間: 1分蒲団その昔、中国禅宗では蒲を折りたたみ布で丸く(団)覆ったものを蒲団と呼び、これに坐って坐禅をしたそうです。同じころ、日本平安時代では、眠る際の寝具を「褥(しとね)」と「襖(ふすま)」と呼んでいたそうです。 さて、禅宗の到来と共に、蒲団も伝来しました。...
お寺暮らしのひろか2015年9月1日読了時間: 1分四房大相撲の土俵の上、吊り屋根の四隅には青(緑)・赤・白・黒の房が飾られています。これは、四神信仰を基に神獣や四季・方角などを表しているそうです。 そういえば、本堂の大間に五色の幕が張ってありますが、これも四神信仰や五行思想を取り入れ、 青(緑)・・強く生き抜く、禅定...
お寺暮らしのひろか2015年8月1日読了時間: 1分木魚中国の宗時代から使われはじめ、後に日本へ伝来した木魚ですが、今では打楽器としても注目を集めています。 法要や食事を知らせる合図に、目を閉じない(眠らない)魚にあやかり一心に修行に励もうと、魚を模した木の板(魚鼓)を打ち鳴らしたことから始まりました。...
お寺暮らしのひろか2015年7月1日読了時間: 1分てのひら「手の平から伝わる想い」を日本式ベビーマッサージ協会の吉川朋江さんに教わりました。 「上の空で背中を擦る」「感謝の思いを込めて擦る」2ケースでは、確実に後者の場合に受け手が何かを感じる・・・本当にそのとおり! よく見ると、施無畏印を結ぶお釈迦様も、誰かの背中を擦っているかの...
お寺暮らしのひろか2015年5月1日読了時間: 1分小祥忌その昔、羊は神聖な儀式に登場する、とても縁起の良い動物でした。 そして「示」という漢字は、祭壇を表し、祈るという意味を持つようです。 この二つを合わせると「祥」という字になります。 仏門では、1周忌のことを「小祥忌」3回忌のことを「大祥忌」と呼びます。...